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禾の玄米餅ができました。

季節は大雪・熊蟄穴(くまあなにこもる)。
そんな冬の穴ごもりに寄り添ってくれる、雪国生まれの玄米餅ができました。

その昔ここ蒜山では一升餅を20にちぎってまるめてお雑煮に入れて、「餅は別腹」と5も7も10も数を競って食べたそうです。
当時の栄養改善協議会の調査では「餅をあまりにもたくさん食べている。かけ汁に具を少しも入れていない」として、
お餅の上にゆでたほうれん草や小松菜をのせたりお豆腐を添えたりして、お餅を食べすぎないよう指導されたほどだそうです。

農は風土に、食は文化に。
そんなお餅をこよなく愛する蒜山に移り住んだからには、米農家としていつかはお餅をつくれたらと思って3年。
50粒だったもち米の種も増えて、うれしいご縁にも恵まれて、ようやく一つ形にすることができました。

お餅を搗いてくれたのはお隣の鳥取・倉吉で「のぎ屋」を営む田村ご夫妻。
夏にはスイカを冬にはお餅を中心に、お米や日々の野菜を育てながら鶏も飼い、
子どもを育てながら家族みんなで農を生きる同世代の友人です。
大輔さんが祖父から受け継いだ家と暮らしは手仕事の積み重ねに満ちていて、
そんな温かさが心地よく私はついつい長居してしまいます。

そんなのぎ家さんが大山の豊かな伏流水をつかって、杵つきで仕込んでくれた玄米餅。
つぶつぶの食感や香りを楽しめる焼き餅や揚げ餅でぜひお召し上がりください。

原料はもちろん禾の自然栽培こがねもち。
今年も夏にはすこし苦しい時期もありましたが、それでもよく実ってくれた私たちの大切なお米です。

冬のあいだはご要望の様子を見ながら仕込みをお願いしていけたらと考えています。
もし売切になった場合は次回入荷時期をお知らせしますのでお問合せください。

夏にはお味噌を、冬にはお餅を。
素晴らしい仲間たちと一緒につくる新しい禾のめぐりを、どうぞよろしくお願いします。

近藤亮一
[email protected]
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●その他
・賞味期限は仕込みから一ヶ月です。ロットごとに異なりますのでアイテムページで都度ご確認ください。
・パッケージは裏面の食品表示のみです。見た目にもよく彩れるようなものをつくれたらと思いますが、私たちにはもうすこし時間がかかりそうです。